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2009年7月

2009年7月31日

【iPhoenあしなが】方針の再確認

 皆様,ご無沙汰しています。iPhoneあしながプロジェクトの りん です。

 さて,本業の方が慌ただしくなっており,お約束していたプロジェクトに関する詳細説明が始められていない状態が続いています。ご関心を持ってくださっている皆様には大変申し訳ありません。


 この間,iPhone 3GSや3Gに関する動向,そして新たなApple社の製品に関する情報などを追いかけながら,プロジェクトとしてどこから取り組むことが,具体化への早道となるのかを考えておりました。

 そして,まずは感じをつかんでもらうために,ケースなんかも試験的に購入してみました。子ども達が喜びそうなカラフルなケースを用意するのも楽しいですよね。

20090731_ip_case
 20090731_ip_touchpen

 タッチペンの方は少々慣れが必要で,指操作に慣れていると逆に使いにくいのですが,別の製品ならばもう少し反応がよいかも知れません。まだまだ実験してみたいと思います。

 というように,iPhoneを使う風景イメージを膨らませつつ,プロジェクトとしての方針についても具体的に優先順位をつけて絞り込みをしていく必要があります。


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■優先順位の再検討


 プロジェクトは,iPhone3Gを集めよう!というアクションから入ろうと考えていました。

 しかし,ハードウェアに関する動向を検討する中で,

 「もう少し待った方がよいのでは?」 という考えも強まってきました。

 理由は,

 ・予想外だった3Gの中古市場の活況

 ・3Gへの支払い期間はまだほとんど継続中(これは想定内)

 ・カメラ付きiPod touch発売の噂

 ・アップル社のタブレット型ネットブックの噂


 などが,iPhoneを教育利用するプロジェクトに大きく影響しそうだからです。


  そこで,何人かの方からもご指摘のあったことに注目しました。

  「具体的な教育利用とは何か」という部分です。


 これを,もっとはっきりと示していく必要があるだろうと考えました。

■まずは教育利用を明確しよう


 iPhone / iPod touchを一つのモデル機器とした具体的な教育利用の計画を立てる。

 これを重視しながら,皆さんからのiPhone提供のことを傍らで固めていきます。


 授業の作り方を皆さんと一緒に疑似体験していくのも,

  面白い試みではないかなと思っています。


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 プロジェクトに関して私は継続が大事と考えています。

 そして,一部の研究者や教育関係者だけでなく,出来れば

  iPhoneという機器をきっかけに,多くの皆さんにも関心を持っていただきたいです。

2009年7月18日

【iPhoneあしなが】ニュースあれこれ

iPhone関連のニュース(日経トレンディネット)
http://trendy.nikkeibp.co.jp/digital/keitai/softbank/

 iPhone関連のニュースソースとして興味深い記事が揃っているのが日経トレンディネットです。中古iPhone 3Gに関する話題や機種変による負担増など,「iPhoneで皆既日食を楽しもう」という記事には子どもがiPhoneを持っている写真なんかがあります。こうした活用例をプロジェクトでもあれこれ集めていきたいと思います。

2009年7月16日

近況20090716

 りんラボは大学にあり,私も大学教員の端くれですので,授業を受け持ち,試験を課して採点するお仕事があります。というわけで,今月後半は授業の締めくくりと試験で大わらわという期間です。


 iPhoneあしながプロジェクトはもちろん水面下で進行中。iPhone 3Gの中古市場が賑やかであるなど気になるニュースも飛び込んできて,プロジェクトとしてどのような姿勢を取るべきかも表明しなければならないと考えています。

 中古iPhone3Gが海外に流れ出ていくということは,あまり想定していなかったので,この動きが定着してしまうことを心配しています。しかし,あるところでこの動きも鈍化していくと考えられますし,3Gの支払い期間の終わる時期には落ち着くだろうとも思いますので,気長に動向を見守るつもりです。


 当然のことながら,本業優先ですので,iPhoneあしながプロジェクトに関しては,今月末や来月以降で多くの情報発信をするまでお待ちください。よろしくお願いします。

2009年7月10日

【iPhoneあしなが】ケースを物色

 出張で東京に来ています。ヨドバシカメラに寄ってiPhoneのケースを物色しました。これからiPhoneを集めて学校に貸し出す際に使うためのケースです。子どもたちが喜びそうなカラフルなケースがありました。

 正式に募集を開始する際に,少しでも貸し出しイメージを持ってもらうための写真をお見せしたいので,実際にいくつかの色を買いました。提供していただくiPhoneを保護するためにもケースがあるといいですからね。

 というわけで,出張から帰ってきたら写真をアップしますね。

2009年7月 9日

KJまでも…

「KJ法」創始者、文化人類学者の川喜田二郎さん死去
http://www.asahi.com/obituaries/update/0709/TKY200907090274.html

 世界のポップシンガーだけでなく,情報整理方法として有名なKJ法の川田氏も亡くなられた。お悔やみ申し上げます。

2009年7月 7日

次期iPod touchの噂

次期「iPod touch」、カメラを搭載か--TechCrunchおよびMacRumors報道
http://japan.cnet.com/news/tech/story/0,2000056025,20396207,00.htm

 iPhoneあしながプロジェクトにも影響しそうな噂話です。デバイスの選択肢が増えるという点で,次期iPod touchにカメラ機能がつくのは期待したいところ。

 しかし,あしながプロジェクトは,単に「モノを集めて提供する」だけでなく,そこに「参加する人たちと繋がる」ことも重要だと考えているので,新しいiPod touchが登場するだけでは意味がないのです。

 ただし,価格やスポンサー等,諸々の要素の組み合わさり方次第で,iPhoneあしながプロジェクトとは別の形で,モノと人を集めて繋げていく活動を選択すべき状況になるかも知れません。

 iPhoneあしながプロジェクトの準備は変わらず継続していきますが,次期iPod touchの情報には要注意です。

2009年7月 6日

iPhone活用事例(観光編)

無料貸出のiPhone 3GSで京都案内〜「iPhoneコンシェルジュサービス」実証実験が開始
http://www.rbbtoday.com/news/20090703/61020.html

 京都のホテル宿泊者対象としたiPhone貸し出し実験。修学旅行での利用を教育の活用事例として考えていましたが,実際に観光客に対してiPhoneを提供してしまう試みが始まったのですね。

 PRも含めた商売絡みの試みとはいえ,これに似たような風にリッチな試みが学校教育の世界でもっと導入されてもいいと思うのですが…。学校教育環境が清貧に耐えねばならぬ理由はないと思います。

2009年7月 4日

ライブカレッジ

 テレビ東京系列「ワールド・ビジネス・サテライト」で紹介されていたのが「ライブカレッジ」というオンラインのリアルタイム・カルチャースクール(仮想教室でリアルタイムに受ける通信講座)です。

 通信講座といえば,時間と場所を自由に決めて学習できるということに利点がありました。街にあるカルチャースクールの教室に出かける時間がない,近くにスクールがないといった不便を解消するからです。

 しかし,このような柔軟さが,逆に緊張感を緩め,学習に向かう圧力を弱める結果を生んでいる事例も少なくなかったのではないかと思います。子どもの時に自分から受講したいとお願いした通信教材なのに,いつでもできるやと思って次第にやらなくなってしまう経験と同じようなものです。

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 ネットやパソコンを利用した学習を「eラーニング」と呼びます。柴内康文(2008)さんによれば,その言葉が発祥地のアメリカで登場したのは2000年前後であり,日本で発行されている『eラーニング白書』でも2000年が「eラーニング元年」だと宣言されているそうです。そして,ネットやパソコンを使うeラーニングは,学習における時間や場所の制約を解き放ってくれると期待されたわけです。

 eラーニングの歴史は,2000年から2004年までは「黎明期」,2005年以降は「発展期」と規定されているとして,2005年以降を「eラーニング後半期」と柴内さんは呼んでいます。

 興味深いのは,後半期には,対人的な相互作用こそ重要であると考えられるようになり,それまでもてはやされていた「時間的自由度」がもはやeラーニングを捉える上での分類軸としては用いられなくなったという柴内さんの指摘です。

 時間差でコミュニケーションできるということは,一方で,十分なコミュニケーションを難しくするということが,少しずつ明らかになってきたためのようです。

 そして,こうした流れが,今回取り上げられた「ライブカレッジ」のようなeラーニング・サービスへと繋がっていくのかなということが見てえ来ます。

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 注意したいのは,学習者の年齢や状況によって,時間的なものの制約あるいは融通の持つ効果は異なるということです。たとえば,学校に通う子どもたちに比べれば,社会で働く大人にとって時間を学習に向けること自体がエネルギーを必要とすることです。すぐにでも仕事に時間を奪われてしまうような環境では,学習への時間を融通できるということがデメリットに働いてしまう可能性があるからです。子どもの場合でも状況によってはそうでしょう。

 結局,根本的には,誰か具体的な人と結びつくことを基盤に据えることなしに学習あるいは教育を展開することはあり得ないということかも知れません。それが時間的に将来巡り合う人たちとの結びつきのことを指すのか,あるいは今まさに学習の中で出会う人たちとの結びつきのことを指すのか,あるいは過去に影響を受けた人との結びつきのことなのかは,まさに人それぞれなのかも知れません。

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柴内康文(2008) 「テクノロジーは孤独な学習を可能とするか」
 (佐藤卓己,井上義和『ラーニング・アロン』新曜社2008.3,294-316頁)

2009年7月 3日

【あしなが準備日記】一歩一歩,準備中

 iPhoneあしながプロジェクトは,すでにでき上がった計画をご披露して参加していただくものではなく,現時点の準備段階から皆さんにお声がけをしつつ新しく創っていこうとしているプロジェクトです。


 このプロジェクトに込めた願いは,「社会と学校との繋がりづくり」だったり,「学校という場所を(いろんな意味で)リッチにする」ことだったり,「ケータイとは異なるネット体験による情報教育の挑戦」だったり,いろいろです。そして,その願い一つ一つには,もちろんそれなりの理由もあります。

 たとえば「iPhoneでなければならないの?」という問いかけは,プロジェクトに対する的確な疑問だと思います。確かに他のものでもよいのですが,これに対しては,「タイミング」と「ハードとしての魅力」としかお答えしようがありません。活動としての一歩を踏み出すにあたって諸々検討した上で選択したのが,たまたまiPhoneとなったということです。

 プロジェクト名が(仮名)なのは,話が大きくなったりして「iPhone」とは言えなくなったときのための布石です。そのときは「モバイルあしながプロジェクト」にでもしようかなと考えています。

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 ところで,プロジェクト提案者である私,林向達(りん こうたつ)という人間は何者なのか?

 もっと開示していかなくてはならないと考えていますが,とりあえずは徳島文理大学という大学で働いている教員であること。そして教育と情報に関する領域で研究をしていることを知っていただければと思います。

 信頼に足る人間かどうか,一緒に活動をやっていける人間であるのか,この判断は,難しいかも知れません。別のサイトで表示しているプロフィールはこちらになりますが,人生いろいろだということが分かるだけで,ご判断の助けにはならないかも知れません。すみません。

 iPhoneあしながプロジェクトに関係しそうなお仕事としては,「子どものICT利用実態調査」という調査に協力したのがあります。ちょうど現在の大学に移る前後のお仕事なので肩書きがバランバランですが,新しい携帯情報端末による教育が必要じゃないかという多少イケイケドンドン的な雰囲気で書いた文章がありますので,プロジェクトへの協力を考える際には読んでいただければ考える材料になると思います。


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 それから,ちょっと親しみを持ってもらうためにイラストらしきものを描きました。

 こういうパンフレットとかイラスト書きのお手伝いをしてくれる協力者の方も大募集しています。どなたか協力していただかないと,これからあの調子のキャラクターが登場することになるので,誰か助けてください。

 というわけで,iPhoneあしながプロジェクトは,短いながらも一歩一歩進んで準備進行中です。

2009年7月 2日

【iPhoneあしなが】貸し出し等について

 学校にiPhoneを提供して教育に参加しようというiPhoneあしながプロジェクト(提案文)。今回は,学校現場の先生たちが,どういう形でiPhoneの提供を受けることになるのかを書いてみます。

 iPhoneを提供してくださる協力者数によって,当然用意できるiPhoneの台数も決まってしまいますので,貸し出し方法もその影響を受けることを,まず了解していただかなくてはなりません。

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 初期段階の目標は,最低一つは貸し出しパッケージを用意すること。これはiPhoneを提供者から40〜50台程度集め,こちらで無線LANアクセスポイントと充電器を用意して,これらをセッティング後にパッケージするものです。

 ○貸し出し数量は,1クラス分のハードウェアを貸し出すことになります。

 ○貸し出し対象は,主に小中高校の学級,学年,学校です。
  1クラス分のハードを複数の学級で使用する可能性もあると思います。

 ○貸し出し期間は,3ヶ月を目安と考えています。


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 もし,プロジェクトを継続する中で,提供されるiPhoneの台数を増やすことができれば,貸し出し対象も貸し出し期間もより多様にすることが可能になります。


 たとえば,一年を通してiPhoneを利用した教育実践を試みたい学級のための長期貸し出しコース

 たとえば,ある単元だけで使ってみたいので一ヶ月くらいだけ借りたい場合の短期貸し出しコース

 たとえば,学校現場でのiPhone活用を研究したい研究者と現場の先生のための研究貸し出しするコース

 たとえば,新しい携帯情報端末について教職員で勉強会を開きたい教員を対象とした研修貸し出しコース


 これらは,あくまでもプロジェクトが軌道に乗って,余力がある場合に考えられる発展形ですが,少しでも現場のニーズに応えられる形で学校教育とiPhone提供者がつながっていくようにしたいと考えています。

 もちろんiPhone提供をする方々は,どのような貸し出しならば納得するのかを選択できたり,提供することによる一定のフィードバックを得られるようにしていきます。

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■学校側の申し込みや条件

 貸し出しを希望する場合,活動への参加表明のための申し込み手続をしたうえで,iPhoneを使用した学校の日常の中で,iPhone提供者との交流機会を作っていくことが条件となります。

 iPhone提供者との連絡は,プロジェクトのサイト上をベースとして,提供者との相互了解のもとでiPhoneを使用したメールなどのやり取りを展開していただくことになると考えます。

 ※具体的な申し込み手続方法は,後日決定します。


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 ついでに提供者側として気になることを少し書きます。


■iPhone提供者の個人情報扱いと機器の扱い

 iiPhoneを提供する際には,提供者とPhoneあしながプロジェクトとの間で,提供者の個人情報の扱い規則,提供を受けるiPhoneに関する取り扱い規則,双方の免責事項などを明記した書類を確認し,承諾書への署名が交わされます。

 規則と免責事項に関する詳細な内容は,暫定的なものを後日公開し,意見を募る予定です。

 基本的には,iPhoneの所有権は提供者に残されたまま,学校での利用に貸与するものと考え,その実務的な作業をプロジェクトが担うという形になると考えます。ご希望によってはプロジェクトにiPhoneを譲渡していただくこともあるかもしれません。その場合でも,提供者として教育交流に参加できるのは変わりません。

 個人情報は,郵送と連絡に必要な名前と住所およびメールドレスをいただくことになりますが,それらの情報は貸出先の学校に直接提供されることはありません。連絡の必要性やiPhone等を返却する必要性が生じるときに使用するのみで,プロジェクト存続中は厳重に管理保管し,プロジェクト終了後もしくは提供者からの要求によって責任を持って抹消します。

 交流にあたってはプロジェクトのサイト上でコンタクトしていただくという形になると考えています。


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 これらは,改めて正式な文書として整理し書き直しますので,おおよその方向性としてご理解ください。皆様に安心してご協力していただくために,こうした事務手続きの詳細についてもご意見を反映させながら確定させていきますので,忌憚のないコメントをいただけると幸いです。

教員はWindows7技能が必須?

 学校の情報環境整備について,最新ニュースを今一度確認しておきたいと思います。

 ただ,前提知識として持っていただきたいのは,整備補助金は国が準備してくれているけれども,使うかどうかは地方自治体に決定権があるという現実です。

 まず,こちらのエントリー「H21年度補正予算」でもご紹介しているように,国の平成21年度補正予算が可決され,まとまった額の補助金が組まれました。

 別のエントリーで「目立つのは電子黒板くらい」と書いてますが,もう少し具体的に書くと,学校関係として組まれたのは大きく「耐震工事関係」「環境エコ関係」「教育の情報化関係」の3つです。

 そのうち教育の情報化関係は,地上デジタル放送対応テレビの配置,同対応の電子黒板,教育用および校務用パソコン,これらを対象とした国庫補助金(この目的だけに使える部分補助する予算)と,補助金を除いた残り金額を補助する臨時交付金(ただし,地方判断で他の目的に使用できてしまう予算)が確保されました。


 地上デジタル対応テレビは,43.5万台配備
 同対応電子黒板は,小中学校に1台ずつ配備
 教育用・校務用コンピュータは,195.6万台配備
 校内LANは,17.2万室に整備

 総額2,087億円


 これまでは,補助金と交付金が用意されていても,地方の判断で「学校にパソコン入れるよりも,道路工事に交付金を使いたいね」と他の目的に使用されて補助金も無駄になることが多かったのですが,今回は緊急経済対策という趣旨もあり,学校にパソコンなどを導入して景気を刺激することが強く意識されています(ただし,今回も実際に決定するのは地方自治体なので,本当にこの通り予算消化されるかは分からないのです)。

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 さて,予算が計画通りにパソコンに化けてくれるとすれば,学校現場に導入されるパソコンは具体的にはどう選ばれるのでしょうか。

 これはそれぞれの地域を営業範囲としている販社や代理店などが仕様書・要求書に対してプランを立て,入札する内容によって決まってくることになります。

 この場合,入札のための仕様書は,複数のメーカーが参入できるように「Windows」OSが動作することを前提としたパソコンを条件とすることが普通になってしまいます。たとえば「MacOSX」が動作することを前提条件とすることは,入札の公平性を高める上で大変難しいでしょう。ただし,近年のMacは「Intel Mac」と呼ばれているようにWindowsも動作するため,入札マシンに盛り込むことは可能です。

 しかし,多くの業者は,Macを扱うスキルがない(あるいはスキルがないと自分たちで信じ込んでしまっている)ことがほとんどで,国内メーカーとのつき合いもあって,特別な注文がない限り(大学のようにUNIXも扱いたい等),小中学校へのパソコン導入のプランとしてMacを扱う可能性は,ほとんどありません。

 これから大量のパソコンが導入されるとなれば,当然,導入されるのは「Windows7」搭載パソコンと考えられます。マイクロソフトとしてはXPのサポートを早く打ち切りたいと考えていますし,だからといってVistaという選択肢は魅力に欠きます。必然的に今後は教員にも「Windows7」の操作技能が要求されるということになりそうです。


 ところで,今後,パソコンの導入と校内LAN整備の需要が高まることで,業者の方々も積極的な売り込みを始めてきます。ここで気をつけなければならないのは,業者が,技術力を持っているかどうか,導入後のサポートでしっかり面倒を見てくれるのかどうかを見極めることです。

 残念なことですが,世の中には,販売には熱心だが自社には技術サポートの力がない業者,技術力は持っているのだが導入後はほとんど気にかけてくれない業者,勉強不足で何を聞いても苦笑いして話をごまかしてしまう業者,パソコン導入や校内LANを張り巡らしたものの仕様書や配線図を学校に渡しもせず他の業者への引き継ぎを邪魔する業者など,いろいろ困った業者が存在します。

 市町村の情報化担当者に業者とのやりとりスキルがあれば良いのですが,担当者になって年月が浅い場合には業者に強く出ることができず,商売言葉で業者に都合よい要求書を書かされ,実際に現場に導入してみたら全く使い物にならないシステムだったということが起こりえます。

 業者選びは慎重を期したほうがよく,すでに用意してあるようなテンプレート・プランを勧めようとしたり,「サポートはしっかりやらせていただきます」と言う割りには,事前に現場をじっくりと調査していなかったりする場合は,特に注意した方がよいです。

 業者の勉強不足を試すには,「Macでサーバーを立てたいと思うのだけど,資料用意できますか」というように,Macに関する知識をどれだけ提供してくれるか(つまり,業者自身もどれだけ客の要望に応じて商品知識を勉強し提供するのか)を投げ掛けてみるのも方法です。それで嫌な顔するか「うちはMacやってないんですよね」と返事して済まそうとする段階で,サポートも期待できたものじゃありません。そういう業者はWindows7で困っていてもすぐには助けに来てくれません。

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 というわけで,先頃決まった補正予算について,その可能性(や業者対応)をご紹介しました。

 「なんだ,Windows7なんかが入って結構充実するじゃないか…」とお感じになりますか?でもテレビ,電子黒板,パソコンと校内LANの整備以外には,言及されていません。たとえば,どんなソフトを入れるのか,プリンタ,デジカメ,スキャナは何をどれくらい入れるのか,消耗品や保守管理・サポートに関することも,すべては地方自治体任せ。

 子どもたちが1人1台パソコンを自由に使える環境はもとより,新しい情報端末の導入などについては,ほとんど考えられていないというのが現実なのです。

2009年7月 1日

【iPhoneあしなが】教育利用の例

 お問い合わせいただいた中には,「具体的な教育利用例は?」という大変重要なご質問もあります。このエントリーでは,教育利用例のアイデアを箇条書きにご紹介していくことにします。

 ただし,教育利用を具体化させるためには「アイデア(内容)」だけでなく,実際の現場で授業や活動として成立させる「教育計画」も必要なので,その点は現場の先生方にご協力いただいて,今後具体化したいと思います。(もちろん現場の先生である協力者も募集してます!)

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■iPhoneの機能を活用する

・iPhoneをメーラーとして使用し,迷惑メール,チャーンメール等について学ぶ
・iPhoneをブラウザとして使用し,情報検索,Webアクセスについて学ぶ
・iPhoneをブラウザとして使用し,プロフ・ブログ利用の良い点悪い点気をつける点等を学ぶ
・iPhoneに辞書アプリを導入し,電子辞書として使用する
・iPhoneをiPodとして使用し,英語リスニング教材で学習する
・iPhoneをiPodとして使用し,世界各国の民族音楽や紹介ビデオを収録した映像資料集として学ぶ
・iPhoneをマップとして,周辺のお店や施設の位置を確認したりしながら自分たちの街を学ぶ
・iPhoneでGoogle Earthを使用し,世界の国や都市について学ぶ
・iPhoenをデジカメとして使用し,授業の課題に関するモノや風景を撮影して共有して学ぶ
・iPhoneをデジカメとして使用し,他の地域の子どもたちと互いの地域の様子を写真交換して学ぶ
・iPhoneをレスポンサとして使用し,授業中のアンケートをリアルタイムで集計して授業を進める
・iPhoneをGPS付きマップやデジカメとして使用し,修学旅行の班行動の記録用として使用する
・iPhoneの写真アルバムを使用し,予め登録してある(たとえば)植物の写真図鑑を見ながら植物観察する
・iPhoneをICレコーダとして使用し,調べ学習や社会見学などで取材相手のインタビュー録音に使う

etc...


■授業や学校の中にiPhoneのある風景・場面

・国語の時間や英語の時間に,電子辞書としてiPhoneを利用している
・学校内限定のネットワークで,子どもたちや先生とがメールのやり取りをしている
・一緒に給食を食べた感想を忙しくて不在がちな校長先生にメールする
・朝の会,帰りの会などで今日一日の様子をiPhoneで撮った写真を交えて紹介している
・iPhone提供者の方に,授業で描いた絵の画像を送り,感想をメールでもらう
・社会科で勉強している施設について,一人一人が違う都道府県のHPをiPhoneで調べる
・異国から来ている友達との会話の中で,iPhoneの辞書アプリで言葉を引きあったりしている
・ボイスメモ機能を使って,動物の鳴き声を録音して,クラスのみんなで聞いてみる
・iPhoneを壊してしまったことをiPhone提供者の人にどう説明して謝るか話し合いをしている
・音楽の先生が,iPhoneを使って普通の教室でクラシック音楽を流して授業をしている
・姉妹校のペアの友達とのコミュニケーションにiPhoneのメールやSkypeを使っている
・一日が終わるとみんなのiPhoneをキレイに掃除して,充電器のところまで戻している
・理科の実験のときに,iPhoneのストップウォッチを使って時間を計測している

etc...


 ※iPhoneの教育利用のアイデアはいろいろ考えられますが,あくまでもツールとしての存在のため,その内容自体に目新しさはないと考えています。ただ,ごく普通にiPhoneとともにある教育の日常というものを具現化できたらいいなと(私個人は)思っています。


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 まだまだ増やしていきたいと思います。皆さんのアイデアも大募集中です。