iPhoneアプリの開発
りんラボでは,iPhoneアプリの開発と研究を進めているところです。iPhoneあしながプロジェクトをぶち上げてからいろいろ検討した結果,独自のアプリ開発ノウハウを蓄積したいという,かなり遠回りな仕込み作業を始めたのです。
ちょうど出版業界でも,iPhoneアプリ開発に関連する書籍がたくさん刊行されたので,開発に関するノウハウの蓄積はだいぶ楽になっています。そういう意味では,簡単なアプリならすぐにでも作れます。
ただし,りんラボとしては,単に手元で楽しく動くだけのアプリではなく,ネットワークを活用した発展的なアプリを学校現場に持ち込みたいと考えていますので,アプリの開発だけでなく,その背後の仕組みのデザインまで含めて開発ノウハウを研究中です。なので,ちょっと苦労しています。
それから,iPhoneアプリには,文字通りのデザインセンスが必要なので,その辺も課題です。
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「iPhoneアプリを開発する」と一口に言っても,いろんなゴールがあります。
単に画面のボタンをタップして,映像や音声などの情報を出すだけならば,難しいことはありません。この場合,むしろコンテンツ勝負。魅力的な内容とデザインが用意できれば,すぐにでもアプリは完成するでしょう。
同様な理由で,紙芝居式のゲームやクイズのアプリも,デザインと表示の演出に工夫を凝らす必要がありますが,プログラミングの難易度は高くありません。こちらもコンテンツ勝負です。
しかし,もう少し実用的な方向性を目指して,情報を管理したり,ネットワークから情報を取得して加工するなどといったアプリを開発するとなると,その取得や管理の方法(仕様)を理解・設計する必要があります。複雑なゲームの場合も,ゲーム進行を管理する方法など理解・設計しなければならない点は同様かも知れません。
柔軟性のある設計を検討しないと,あとでプログラム修正や機能拡張しようとするときに大変な苦労を強いられるのです。ネットワークで多様な情報を取得したり,いろいろな組み合わせをして情報活用を可能にするためには,どうしても今後を見据えた柔軟性のある設計を準備しておかなければなりません。
プログラミング開発の難しさは,アプリの内部構造の設計(デザイン)にどれだけ注力するかに相関するのです。
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ところで,iPhone OS以外にも注目されていモバイル端末OSがあるのをご存知でしょうか。
Googleが開発したAndroid(アンドロイド)です。Googleケータイでお馴染のあれはAndroid携帯なのです。
AndroidはJavaという開発言語の環境を利用してアプリを開発します。世間にはこのプログラミング言語を利用して開発している人の数は多く,さらにAndroidはiPhoneに比べて制約が少ないオープンな条件で開発できるため人気を集めています。
iPhoneはリンゴのマークのアップル社がいろいろなことを取り仕切っているため,アプリを開発しても,広く配布するためにはアップル社の審査を受ける必要があるのです。そのおかげでウイルスに感染したアプリを利用してしまう危険は避けられますが,モノを作る人にとっては,審査を受けるということが煩わしいのかも知れません。
Android携帯はオープンな条件なので,今後,様々な携帯電話会社がAndroid携帯を販売します。中国市場でも同様に多くのAndroid携帯の登場するでしょう。携帯電話という形ではなく,Android情報端末といった無線LANやWiMAXといった通信技術を軸にしたモバイル端末も登場すると予想されます。
こう考えると,開発・研究するならばAndroid携帯の方が将来性があるのではないか。Javaという広く使われている開発環境でノウハウを蓄積した方がよいのではないかという判断もあり得ます。
りんラボとしても,理屈としてその判断に同意しますが,いまのところいくつかの理由でAndroid携帯への取り組みは後回しになっています。
・本ラボにはMacプログラミングの蓄積があるのでiPhoneの方が取り組みやすい。
・Java言語による開発環境は,いろいろな理由で,あまり好きではない。
・Androidアプリを動かす全体的な環境のデザインセンスに統一感が不足している。
理由は他愛もないことばかりで,考えられる欠点もAndroid自体が時間をかけて成熟することで解決される部分も多いと考えますので,いまは寝かせておくのに限るというところです。
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再び,iPhoneアプリ開発に話を戻しましょう。
これまでiPhoneアプリを開発するには,開発マシンとしてMacを利用しなければなりませんでした。Windowsマシンでは開発することができなかったのです。
しかし,今年末に発売が予定されているAdobe社のAdobe Flash Professional CS5で,iPhoneアプリを開発できるようになるというニュースがあります。
これまでWebのFlashコンテンツを開発していた,そのままの技術を利用して,変換出力するだけでiPhoneアプリを完成されることができるのです。iPhoneの開発にはC言語の発展版であるObjective-C言語とCocoaという開発環境を利用する必要がありましたが,Flashコンテンツの作り方さえ知れば,iPhoneアプリが出来上がります。
そして,新しいFlash CS5はMacだけでなくWindowsでも動作しますので,WindowsユーザーのFlashコンテンツ開発者にも大きなチャンスが巡ってきたとになります。
さらに言えば,教育関係者や教育関連商社・出版社の中には,Flashコンテンツをつくっている方々も大勢います。そういった方々もiPhoneアプリの開発が可能になるわけで,一気に教育関係コンテンツも増えてくると予想されます。
というわけで,りんラボが目指している「ツールを扱う日常が学校にあること」の一つの具体的目標である,iPhone/iPod touchを学校現場に持ち込もうという目標は,ますます魅力的なものになってくるといえます。
だったらFlashのノウハウを蓄積した方がいいんじゃない?という指摘もありそうですよね。まあ,CS5での開発は他の多くの方々が手を付けてくださるでしょうから,りんラボはあくまでも独自路線で頑張ります。
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