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2009年12月

2009年12月31日

本年ありがとうございました

 2009年の春から徳島文理大学で「りんラボ」がスタートしました。すぐさまiPhoneあしながプロジェクトも始まり,ご関心を持っていただいた皆様には心より感謝いたします。

 他とはちょっと違った角度から過去・現在・未来を見通そうと思いを定めて始まったわけですが,まだまだ成果らしきものはあげられないよちよち歩きの研究室です。しかし,来年に向けた仕込みは少しずつ進んでいます。

 来年は予告していたiPhoneアプリのリリースから始まり,iPhoneあしながプロジェクトが掲げた「多くの人々が関われる教育の情報化」という道筋への一歩を踏み出していこうと考えています。

 残念ながら国や地方の予算として教育の情報化や学習環境のICT化を推し進める力は弱まってしまいました。その部分については今後も政治的な働きかけを平行する必要があると思います。

 同時に,もっと一般の皆さんを巻き込むアプローチを追究していく必要もあると思います。その一つの選択肢,あるいは可能性に取り組むことがりんラボの目標でもあるわけです。

 新しい年も,小さな歩幅とはいえ,一歩一歩進みたいと考えています。

 本年は本当にありがとうございました。新しい年もどうぞよろしくお願いいたします。

 良い年をお迎えください。

2009年12月13日

【あしながプロジェクト】来年の予定

 今年はiPhone 3GSの発売を契機に「iPhoneあしながプロジェクト」を開始した年でした。当初の目論見からかなり修正し,皆さんのiPhone 3Gの募集は後ろに見送り,まずiPhoneアプリ開発から準備を進めていることはご報告の通りです。

 現在,あしながプロジェクト関連で開発しているのは「時刻表App」です。開発途中の暫定仕様のものですが,以下のようなデモビデオを撮影してありますのでご紹介します。

 このアプリを来年初めにApp Storeに申請・リリースする予定です。ビデオではアプリ内広告を導入した無料バージョンをご紹介していますが,このアプリは有料バージョンも計画をしています。

 このアプリから得られた収益は,iPhoneあしながプロジェクトの資金に充てることになります。そのため,アプリの販売数と売上金額について,逐次ブログでご報告を行ない,iPhoneあしながプロジェクトの行方とともにご覧いただくつもりです。

 資金の使途としては,当初予定のiPhone 3G提供者とのやりとり経費など,また,iPod touch with Cameraが登場した暁にはその購入に充てたいと考えています。

 学校現場に新しいツールを提供する試みに賛同していただける皆様に,iPhoneアプリの購入や利用を通してご協力いただけるチャネルを作ろうというわけです。

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 教育・学習環境を豊かにする方法はいろいろありますが,資金の投入によって充実する部分も確実にあります。しかし,そのための資金確保がより難しいという今日的な問題もあり,悩ましくもあります。

 研究の分野には幸い,科学研究費や外部の研究資金といったものが存在します。私たちはそれに応募し利用する権利が与えられていますが,資金提供を受けるためには研究として成立する条件を優先させることが求められ,とにかくツールを入れていろいろチャレンジしようという八方美人的な取り組みはフィットしません。

 資金確保は何事においても悩ましい課題ですが,iPhoneあしながプロジェクトでは,この問題を少しでも自力で解決する道を探ろうということで,iPhoneアプリの開発と提供という手段に挑戦することにしました。

 著名な先生や有能な研究者の皆さんたちは,科研費や外部資金,企業協賛を得るなどの定石で努力をされます。出版社やマスコミも寄ってきて,様々な形で協力を得る影響力も持っているでしょう。そのエコシステム(エコノミー・システム)を利用できる人々は,それでどんどんやっていくべきです。

 でも,そうではない残された私は,別の道を考えていくしかありません。iPhoneあしながプロジェクトが掲げた目標は,誰かがやってくれる学校や教育のICT化ではなくて,私たちが関わることのできる学校や教育のICT化です。

 あとから外部資金や協賛企業が集まってくれることは大歓迎。でも私たちが関わるという点は,とこまでも忘れずにこのプロジェクトを末長く続けたいと思います。

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 というわけで,来年はiPhoneアプリのリリースによって,協力を募りながら,夏ごろに学校教育現場で使えるiPhoneアプリとネットワークサービスの原型を完成させられるように作業を進めていく予定です。

 その頃には,皆さんの手もとにiPhoneの新しいバージョンが届き,3Gも3GSも余り始めているかも…,そしてiPod touch with Cameraも登場し,さらには噂のAppleタブレットが登場しているかも知れません。楽しみです。

2009年12月 6日

2009年師走

 気がつけば今年も12月(師走)に入り,世の中の動きもなんだか少し慌ただしくなったような,なってないような…。私は特別12月だからというのではなく,日々の授業でてんてこ舞いといったところです。

 iPhoneあしながプロジェクトに関する動きとしては,オリジナルiPhoneアプリの開発準備としての練習アプリがぼちぼち形になってきました。コツコツとコードを書き続けて,ようやくです。

 開発しているのは時刻表アプリです。駅やバス停にある時刻表を手もとのiPhoneでメモるためのアプリと考えていただければよいと思います。時刻表の入力・管理・表示といった一連の機能を完成させれば,学校用のiPhoneアプリ開発にも十分応用できます。プロジェクトとは直接関係しませんが,来年初めにはその時刻表アプリをリリースしたいと思っています。

 iPhoneアプリの開発準備が整えば,次はネットワークサービス関係の開発準備に取り掛かる予定です。ツールによってローカルな空間における活動や取り組みを蓄積していくのに役立てる一方で,背後では遠距離のローカル同士が連動するような仕組みを作りたいと思っています。


 「セカイカメラ」というモバイルアプリがあります。周りの場所をカメラに映しながら操作し,画面上でその空間に目印や情報を記録することが出来るアプリです。iPhoneのようなモバイル機器には,場所の空間位置を特定するGPS機能が内蔵されていますから,特定の場所に機器を持ってきたときだけ情報を読み書きできる仕掛けにして,カメラに写る風景を重ねることで,あたかも特定場所に目印や情報を付けたかのように見せかけるのです。

 こういった現実空間とパソコンの情報を結びつけるような仕組みを用いるものをAR(拡張現実)と呼んでいますが,これがローカルな空間に着目しながら,実のところ裏方ではネットワークに繋がって連動しているという事例です。


 同じシステムをつくろうというわけではなく,私の当面の目標は,文字や写真を学校教育関係者の閉じた範囲で全国的に共有できるような仕組みです。学校関係者に閉じるってのは,結構大事なことなのです。インターネットの時代に錯誤的な目標ですが,学校教育段階,特に義務教育段階では,やはり安全地帯の確保も必要だということです。

 来年の夏には,何か原型のようなものが動いていることを目指していますが,どうなりますやら。その頃にはiPod touch with Cameraが登場していることも期待します。

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 事業仕分けの評価結果は,学校教育のICT化に関わる人間としては大変残念なものでした。しかし,このおかげで,メーカーは更なる企業努力で良い製品と価格の抑制に頑張ってくれると思いますし,いわゆる90年代型のICT化イメージを見直す契機がやってきたともいえます。

 もはや,携帯電話やiPhoneといったモバイル端末,そしてインターネットといった要素技術はデフォルトにしか過ぎません。ここからまたさらに新しいデバイスや技術が登場し,私たちの未来の生活に入り込んでくるのです。

 そのための準備を始めるタイミングだということです。